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ぐるっトレイル35k
蒲郡市を取り巻く約35kmの山中を歩けるルートを開拓。
バブル期に通されたスカイラインにより寸断された稜線ルートを、今、復活させよう!。
1.蒲郡ロングトレイル構想
私が蒲郡山友会に入会しHPを立ち上げて直ぐだった頃、小田コーちゃんから読ませたい本があると言われ渡されたのが
【加藤則義著・ロングトレイルを歩く】でした。加藤則義は子供時代から自然を愛し、角川書店勤務後に八ヶ岳に移住しペンションの
オーナーを経てバックパッカーとなる。カリフォルニアのジョンミューアトレイル(雪の残る4,000m級の山並みを越え、
ヨセミテ公園からマウントホイットニーまでの340km)の自然に魅了され、2度目のアタックで歩き通し、日本にも
ロングトレイルを普及させる活動を進めたが、2010年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、2013年4月17日に
64才で永眠。
小田コーちゃん曰く、 ”蒲郡山友会も裏山を歩き山道を整備するだけではなく、ロマンある物語性を持った活動をしたい。
その為に裏山を縦走できるトレイルを整備したい。” こうした事をHPに載せたいとの目論見で私に読ませたのだった。”
”私に言わないでよ、自分で原稿を書いてよ!。HPへの掲載はするから。。。” が、正直な反応。
そんなキッカケで、現状ある山道を繋げ裏山縦走ルート【仮称:蒲郡里山トレイル】を計画した。
先ずは、歩いた事のある山道を確認、繋ぎルートはGoogleEarthと国土地理院Web地図から推測し現地調査。市境や中電の高圧線沿い
や三角点には山道が通ている事が多いので地図上から目星をつける。1973年に開通した三河湾スカイラインができる前には、メンバーの
キャプテン・リュック&山ちゃんが裏山縦走をしているので、スカイラインによって寸断されてはいるが既存の山道が存在しているはず。
出発の両端は景色の良い場所が望ましいと考え、東は【三谷の星越海岸】、西は【西浦の万葉の小径】とした事でお互いに見通せ
海岸から登り始め海岸へ下るルートとした。最終目的はルートを通す事だが舗装道路は極力避け、土の自然道とする。
2.現地調査−1
地形図から計画したルートを通せるかの現地調査を2021年10月から始め、道なき山を歩き2022年4月にほぼ完了、
約半年を要した。60才後半から70才後半のメンバーが、月に2回の定例山歩きでだからね。
歩かれていないルートとして、
1)星越山 :星越峠の北、三谷中学校の東、JRトンネルの通る山で、犬口グラウンドと星越峠の間。
誰かが歩いた痕跡はあったし、私も10年前くらいには何度か歩いている。三谷中生徒のトレーニング用
山道の痕跡も残っている。星越峠の石碑脇には朽ちた登山口の標識もある。
2)鉢地坂 :五井山北尾根登山口から桑谷展望公園の間、約4.5kmのスカイライン沿い。
スカイライン開通前の山道の痕跡を認めることもあったが、スカイラインを歩いた方が楽なので
ほとんど歩かれていない。南の蒲郡側からや北の岡崎側からの山道が入り込んではいた。
スカイラインに切り取られ痩せ尾根になった危険個所も数か所。
3)遠望峰山西:遠望峰山西稜線途中の坂野峠上部はスカイラインのヘアピンカーブで稜線が寸断。
市境の道があったはずらしいが全く痕跡は認められず、中電の鉄塔管理用道までは相当な整備が必要。
4)西浦半島 :三ヶ根山から下ると西浦半島付け根部は市街地。半島先端まで山なのだが歩かれていない。
西浦は漁師町、山へ入る人は居ないの(?)、竹藪が生い茂り藪漕ぎ覚悟でも困難な場所、ルートにはできない。
3.現地調査−2
2022年5月から、10区間に分け各区間を往復し赤テープでルート確定し、区間距離や所要時間を調査し始めた。
でも、往復はキツイや距離が長い等の愚痴が出てきて11区間となったが、11月までの半年間で調査終了。途中に3〜4ケ所
くらいのテント場を設けられれば、蒲郡山友会の爺達でも約35kmの縦走が可能だろう。縦走路の全線開通が先か歩けなくなる
のが先か。。。
と、思っていたら、蒲郡山友会にも猛者がいた!。25〜30kmも歩くメンバーが2人(女性と男性)も、恐れ入りました。
春の日照が長く涼しい日なら一気に35kmもできるんじゃない、期待してます。トレランの話も出て来たので可能でしょう。
3.名称決定と道標の設置
2023年4月の総会で名称を決定、【ぐるっトレイル35k】。そしてアクセスルートの確認、道標の準備を始めた。
東の星越峠から犬口グラウンド間の整備が4月で終了、7月にはスカイラインと長沢方面への分岐点までの道標を設置。